精子が少ない、運動率が悪いといった造精機能障害です。
これを飲めば良い精子ができるといった画期的な薬はありません。
漢方薬やホルモン剤を使って、精子の状態がよくなるか様子をみていきます。
精子の状態が良くならなければ、人工授精(AIH)や体外受精(IVF)・顕微受精(ICSI)をします。
無精子症
精液の中に精子が全くいない事です。
[治療法]
無精子症でも精巣上体や精巣の中に精子がいれば、この精子をつかって顕微受精(ICSI)ができます。
精子奇形症
精液中に正常な精子が30%未満しかいないことです。
奇形精子が多ければ、それだけ妊娠率は悪くなります。
奇形精子は受精能力はありません。
[治療法]
奇形精子以外の精子をつかって体外受精(IVF)・顕微受精(ICSI)をするケースが多いです。
精子無力症
精子の運動率が悪く、きちんと運動できる精子が全体の50%未満しかいない事です。
原因の多くは先天性ですが、おたふくかぜや精巣の炎症などでも精子無力症になります。
私の旦那の場合
顕微受精(ICSI)1回目 運動率13%
顕微受精(ICSI)2回目 運動率10%
[治療法]
薬物療法が主な治療法ですが、顕微受精(ICSI)に進むことが多いです。
乏精子症
WHO(世界保健機関)によると、精液1ml中の精子の数が2000万以下の状態のことです。
私の旦那の場合
顕微受精(ICSI)1回目 精子数130万/ml
顕微受精(ICSI)2回目 精子数180万/ml
[治療法]
症状が軽く、比較的精子が多い場合は、薬物療法やタイミング法をします。
その後様子を見ながら、人工授精(AIH)に進みます。
重度の乏精子症では、薬物療法の効果が期待できないので体外受精(IVF)・顕微受精(ICSI)をします。
精索静脈瘤
精巣にある静脈の弁がうまく機能しないで、血流がとどこおり精嚢の温度があがります。
温度があがると、精子が死んだり運動率が悪くなったりします。
陰嚢の表面(ほとんどが左側)に瘤のようなものが出来るのが特徴です。
[治療法]
手術をしても精子の状態が良くなると言い切れないので、
体外受精(IVF)・顕微受精(ICSI)に進むことが多いです。